大切な友達からの「赤ちゃんが生まれたよ!」という嬉しい報告。心から「おめでとう!」の気持ちを伝えたいけれど、出産祝いって何を贈ればいいか迷いますよね。特に「現金」を贈ることについて、「失礼にあたらないかな?」「金額はいくらがいいんだろう…」と悩んでしまう方は少なくありません。本記事では、そんなあなたの悩みを解決します!友達への出産祝いに現金を贈る際の相場やマナー、そしてもっと喜んでもらうための渡し方のコツまで、詳しく解説していきます。
友達への出産祝いに現金はあり?もらって嬉しい?本音を解説

まず、多くの人が気になる「友達への出産祝いに現金を贈るのはアリかナシか」という問題。結論から言うと、現金は非常に喜ばれる出産祝いの一つです。しかし、なぜ喜ばれるのか、そして一部で「ちょっと…」と感じる人がいる理由も知っておくことで、より心のこもったお祝いができますよ。
この章では、以下の点について詳しく見ていきましょう。
- 結論:現金は「もらって嬉しい」出産祝いの定番!
- なぜ?出産祝いに現金が喜ばれる3つの理由
- 一方で「現金はちょっと…」と感じる人がいるのも事実
結論:現金は「もらって嬉しい」出産祝いの定番!
多くのアンケート調査で、出産祝いにもらって嬉しかったものの上位に「現金」がランクインしています。 贈る側は「品物の方が気持ちが伝わるかな?」「味気ないと思われないかな?」と心配しがちですが、受け取る側にとっては非常に実用的でありがたい贈り物なのです。特に、親しい友人であれば、気兼ねなく受け取ってもらえることが多いでしょう。 「何を贈ればいいか分からない…」と悩んだら、現金は最も間違いのない選択肢の一つと言えます。
なぜ?出産祝いに現金が喜ばれる3つの理由
では、なぜ現金がこれほどまでに喜ばれるのでしょうか。その理由は大きく分けて3つあります。
- 本当に必要なものを、好きなタイミングで買える
赤ちゃんが生まれると、おむつやミルク、ベビー服、ベビーカーなど、想像以上にお金がかかります。 何が必要で、どんなデザインが好みかは家庭によって様々。現金であれば、パパ・ママが自分たちの好みやタイミングで、本当に必要なものを購入できます。これは、他のどんなプレゼントにも代えがたい大きなメリットです。 - 他の人からのお祝いと被らない
ベビー服やおもちゃなどは、他のお祝いと重複してしまう可能性があります。せっかく贈ったのに「同じものを持っていた…」なんてことになると、お互いに少し気まずい気持ちになってしまいますよね。その点、現金なら絶対に被ることがありません。 - 保管場所に困らない
大きなベビーグッズなどは、保管場所に困ることも。特に、まだ家の整理が追いついていない産後の時期には、コンパクトな現金は受け取る側の負担になりません。
一方で「現金はちょっと…」と感じる人がいるのも事実
現金は非常に喜ばれる一方で、「金額が直接的すぎて生々しい」「お祝いの気持ちが感じられにくい」と感じる人がいるのも事実です。 また、職場の上司など目上の方に現金を贈るのは、「生活に困っていると思われているのでは」と受け取られる可能性があり、一般的にマナー違反とされています。 しかし、友達同士であれば、基本的には失礼にはあたりません。 もし、どうしても気になる場合は、後述するようにメッセージカードを添えたり、ちょっとしたプレゼントを一緒に贈ったりすることで、温かい気持ちを伝えることができますよ。
【関係性で変わる】友達への出産祝い!現金の気になる相場

「現金を贈ることは決めたけど、じゃあ一体いくら包めばいいの?」これは誰もが悩むポイントですよね。金額が少なすぎても失礼ですし、多すぎても相手に内祝いの気を使わせてしまいます。 ここでは、友達との関係性に応じた現金の相場を具体的に解説します。
この章で解説する内容は以下の通りです。
- 親友・特に仲の良い友達の場合:10,000円~
- 一般的な友達・同僚の場合:3,000円~10,000円
- 複数人・グループで贈る場合:1人あたり3,000円~5,000円
- 相場に迷った時の考え方
親友・特に仲の良い友達の場合:10,000円~
昔からの付き合いで、何でも話せるような親友や特に親しい間柄の友達には、10,000円程度を贈るのが一般的です。 中にはそれ以上の金額を包む人もいますが、あまり高額すぎるとかえって相手の負担になる可能性も。 10,000円が一つの目安と考えておくと良いでしょう。もし自分が先に出産祝いをもらっている場合は、その時にもらった金額と同額を贈るのがマナーです。
一般的な友達・同僚の場合:3,000円~10,000円
職場の同僚や、時々会って食事をするような一般的な友達への出産祝いは、3,000円から10,000円が相場です。 付き合いの深さによって金額を調整するのが良いでしょう。例えば、よく話す同僚やグループで遊ぶ友人なら5,000円、たまに連絡を取る程度の友人なら3,000円といった具合です。5,000円は決して少ない金額ではなく、一般的な相場の範囲内なので安心してください。
複数人・グループで贈る場合:1人あたり3,000円~5,000円
職場の部署や、学生時代の友人グループなど、複数人でまとめて出産祝いを贈るケースも多いですよね。その場合は、1人あたり3,000円~5,000円を集めるのが一般的です。そうすると、合計金額が10,000円~30,000円程度になり、少し高価なベビー用品をプレゼントしたり、まとまった現金を贈ったりすることができます。連名で贈る際は、合計金額が「4万円」や「9万円」など、縁起の悪い数字にならないように注意しましょう。
相場に迷った時の考え方
相場はあくまで目安です。一番大切なのは「おめでとう」という祝福の気持ち。自分の経済状況や、相手との関係性を考慮して、無理のない範囲で金額を決めることが重要です。 もし金額に迷ったら、周りの共通の友人と相談してみるのも良い方法です。一人で高額なお祝いをするよりも、複数人で少しずつ出し合って心のこもったメッセージを添える方が、相手にとって嬉しい場合もありますよ。
知らないと恥ずかしい?出産祝いで現金を贈る際の基本マナー

せっかくのお祝いも、マナー違反をしてしまっては台無しです。現金を贈る際には、ご祝儀袋の選び方からお金の入れ方、渡し方まで、いくつか知っておきたい大切なマナーがあります。 ここでは、相手に気持ちよく受け取ってもらうための基本マナーを一つひとつ丁寧に解説します。
この章で押さえておきたいマナーはこちらです。
- ご祝儀袋の選び方【水引・デザイン】
- ご祝儀袋の書き方【表書き・中袋】
- お札の入れ方と向き【新札を用意】
- 渡すタイミングと渡し方のポイント
ご祝儀袋の選び方【水引・デザイン】
まずはお祝い金を包む「ご祝儀袋」選びから。コンビニや文房具店、100円ショップなどで手軽に購入できますが、いくつかポイントがあります。
- 水引(みずひき):紅白の「蝶結び」を選びましょう。 蝶結びは「何度でも結び直せる」ことから、出産のような何度あっても喜ばしいお祝い事に使われます。結婚祝いなどで使われる「結び切り」は一度きりのお祝いに使うものなので、間違えないように注意してください。
- デザイン:包む金額とのバランスを考えましょう。1万円以下なら水引が印刷されたシンプルなものでもOKです。 3万円以上など高額を包む場合は、水引が立体的で豪華なデザインのものを選ぶと良いでしょう。 最近は、かわいいイラストが描かれたデザイン性の高いご祝儀袋も人気です。親しい友人なら、相手の好みに合わせて選ぶのも素敵ですね。
ご祝儀袋の書き方【表書き・中袋】
ご祝儀袋を用意したら、次は名前や金額を書いていきます。筆や筆ペンを使い、濃い黒色で丁寧に書きましょう。
- 表書き(上段):水引の上の中央に、「御出産御祝」や「御祝」と書くのが一般的です。 4文字は縁起が悪いとされるため、「御出産祝」は避けた方が無難です。
- 表書き(下段):水引の下の中央に、自分の名前をフルネームで書きます。上段の文字より少し小さめに書くとバランスが良く見えます。 連名の場合は、地位や年齢が上の人を右から順に書きます。友人数名の場合は五十音順でOKです。
- 中袋(表):中央に、包んだ金額を「金 壱萬圓」のように旧字体の漢数字で書くのが正式なマナーです。 しかし、最近では「金 10,000円」と算用数字で書いても問題ないとされています。
- 中袋(裏):左下に、自分の住所と氏名を書きます。相手がお返し(内祝い)を準備する際に必要になるので、忘れずに書きましょう。
お札の入れ方と向き【新札を用意】
中に入れるお札にもマナーがあります。お祝い事なので、できるだけ銀行で用意した新札(ピン札)を準備しましょう。 もし新札が用意できなくても、なるべくシワのない綺麗なお札を選んでください。
お札を中袋に入れる際は、お札の表側(肖像画が描かれている面)が中袋の表側に来るようにし、さらに肖像画が上に来るように揃えて入れます。 全てのお札の向きを揃えるのがポイントです。最後に、中袋をご祝儀袋の上包みで包みます。その際、裏側の折り返しが「下側が上」に来るように(幸せがこぼれ落ちないように)折るのが正しいマナーです。
渡すタイミングと渡し方のポイント
出産祝いを渡すタイミングは、産後7日〜1ヶ月頃が一般的です。 産後すぐはママも赤ちゃんも体調が安定していないため、訪問は避けましょう。 まずはメールやLINEで「おめでとう!」の気持ちを伝え、相手の都合が良い時期を確認してから渡すのが一番です。直接会って渡すのが理想ですが、遠方の場合や都合が合わない場合は現金書留で郵送しても問題ありません。 その際は、お祝いのメッセージを添えると、より気持ちが伝わりますよ。
「現金だけじゃ寂しい」と感じるあなたへ!プラスαのギフトアイデア

「現金が実用的なのは分かるけど、やっぱり何か形に残るものも贈りたい…」そう思う優しいあなたへ。現金にちょっとしたプレゼントを添えるのは、とても素敵なアイデアです。 金額の張るものではなく、相手に気を使わせない程度の「プチギフト」をプラスすることで、お祝いの気持ちがより一層伝わります。 ここでは、現金に添えるのにぴったりなギフトアイデアをいくつかご紹介します。
この章で紹介するアイデアはこちらです。
- ママを労わる癒しグッズ
- 何枚あっても困らないベビー用品
- ちょっとしたお菓子や飲み物
ママを労わる癒しグッズ
出産という大仕事を終えたママは、心も体もヘトヘトです。そんなママを気遣うアイテムは、きっと喜ばれるはず。例えば、ノンカフェインのハーブティーやコーヒー、肌に優しいハンドクリームやリップクリーム、リラックスできる香りのバスソルトなどがおすすめです。 赤ちゃんのお世話で忙しい中でも、ほっと一息つける時間をお届けできます。赤ちゃんに触れることを考えて、オーガニック素材や無香料のものを選ぶと、より安心して使ってもらえますね。
何枚あっても困らないベビー用品
赤ちゃんが毎日使う実用的なアイテムも、プラスワンギフトとして人気です。特に、スタイ(よだれかけ)やガーゼハンカチ、靴下などは、何枚あっても困らない消耗品なので、他の人からの贈り物と被っても問題ありません。 デザインが可愛いものや、肌触りの良い上質な素材のものを選ぶと特別感が出ます。自分ではなかなか買わないような、少しおしゃれなブランドの小物を選ぶのもセンスが良いですね。
ちょっとしたお菓子や飲み物
授乳中のママでも安心して食べられる、個包装のお菓子や、果汁100%のジュースなども嬉しいプレゼントです。 育児の合間に手軽につまめるお菓子は、ママの貴重なエネルギー源になります。上の子がいる家庭なら、その子も一緒に楽しめるようなお菓子を選ぶと、家族みんなが笑顔になりますね。相手の好みが分かっていれば、お気に入りのお店の焼き菓子などを贈るのも素敵です。
友達への出産祝い!現金を贈るメリット・デメリットを再確認

ここまで、友達への出産祝いに現金を贈る際の様々な情報をお伝えしてきましたが、一度ここでメリットとデメリットを整理しておきましょう。両方をしっかり理解することで、自信を持って「現金」という選択ができるようになりますし、デメリットへの対策も考えられます。
この章では、以下の点を再確認します。
- 現金を贈るメリット
- 現金を贈るデメリットと対策
現金を贈るメリット
すでにお伝えした通り、現金を贈ることには多くのメリットがあります。改めて確認してみましょう。
- 実用性が最も高い:受け取った側が、自分たちの必要なものを、必要なタイミングで購入できます。 これが最大のメリットと言えるでしょう。
- 他の人と絶対に被らない:品物と違って、贈り物が重複する心配がありません。
- 好みを気にする必要がない:相手の趣味やセンスに悩むことなく、誰にでも喜ばれる贈り物ができます。
- 保管場所に困らない:コンパクトなので、受け取る側の負担になりません。
- 2人目以降の出産祝いにも最適:ベビー用品が一通り揃っていることが多い2人目以降の出産では、特に現金が喜ばれる傾向にあります。
現金を贈るデメリットと対策
一方で、デメリットや注意点も存在します。しかし、これらは少しの工夫でカバーすることが可能です。
- 味気ない、気持ちが伝わりにくいと思われる可能性がある
対策:心のこもったメッセージカードを添えましょう。 「おめでとう!大変なこともあると思うけど、何かあったらすぐ頼ってね。ささやかですが、赤ちゃんの可愛いグッズを買う足しにしてください」といった具体的なメッセージがあれば、温かい気持ちがしっかりと伝わります。 - 金額が直接的で生々しいと感じる人もいる
対策:前述したように、数千円程度のプチギフトを一緒に贈るのがおすすめです。 「現金だけでは味気ないかなと思ったので…」と一言添えることで、気遣いが伝わり、柔らかな印象になります。 - 目上の方には失礼にあたる場合がある
対策:本記事のテーマは「友達」への出産祝いですが、念のため。職場の上司など目上の方には、現金ではなく品物やカタログギフトを選ぶのが無難です。
このように、デメリットは少しの配慮で十分に補うことができます。友達との関係性を考え、心を込めて贈れば、現金は最高の出産祝いになりますよ。
友達の出産祝い「現金」に関するよくある質問

ここでは、友達への出産祝いとして現金を贈る際によく寄せられる質問にお答えします。細かい疑問を解消して、スッキリした気持ちでお祝いしましょう!
出産祝いに現金のみは失礼にあたりますか?
いいえ、友達への出産祝いであれば現金のみでも失礼にはあたりません。 むしろ、実用的で助かるという意見が非常に多いです。 ただし、「現金だけだと味気ないかな」と気になる場合は、心のこもったメッセージカードを添えたり、1,000円~3,000円程度のちょっとしたプレゼントを一緒に贈ったりすると、より丁寧な印象になり喜ばれます。
2人目や3人目の出産祝いも現金で大丈夫?相場は変わる?
はい、2人目以降の出産祝いに現金は大変喜ばれます。 1人目の時にベビーグッズが一通り揃っていることが多いため、自分たちで必要なものを選んで買える現金は、より重宝される傾向にあります。 金額の相場は、基本的には1人目の時と同額を包むのがマナーです。 赤ちゃんの誕生は、何人目であっても同じように喜ばしいこと。お祝いの金額に差をつけないようにしましょう。
ご祝儀袋はどこで買える?
ご祝儀袋は、文房具店、デパート、スーパー、コンビニエンスストア、100円ショップ、書店など、さまざまなお店で購入できます。最近では、デザイン性の高いおしゃれなご祝儀袋も多く販売されています。包む金額や贈る相手の雰囲気に合わせて選ぶと良いでしょう。
現金を郵送(現金書留)で送るのはマナー違反?
いいえ、マナー違反ではありません。 遠方に住んでいる場合や、なかなか会うタイミングがない場合は、郵便局の「現金書留」を利用して送っても全く問題ありません。 普通郵便で現金を送ることは法律で禁止されているため、必ず現金書留を利用してください。 送る際には、ご祝儀袋にお金を入れた状態で、お祝いのメッセージカードを添えて送ると、気持ちがより伝わります。
新札が用意できなかった場合はどうすればいい?
お祝い事には新札を用意するのが望ましいマナーですが、急な場合などでどうしても用意できないこともあります。その場合は、手持ちのお札の中から、できるだけシワや汚れのない綺麗なお札を選んで包みましょう。アイロンをかけてシワを伸ばすという方法もありますが、やりすぎるとかえって不自然になることもあるので注意が必要です。大切なのはお祝いの気持ちです。あまり神経質になりすぎる必要はありません。
「4」や「9」のつく金額は避けるべき?
はい、避けるべきです。日本では、「4」は「死」、「9」は「苦」を連想させる忌み数とされており、お祝い事では避けるのがマナーです。 4,000円や9,000円、また複数人で贈る際の合計金額が4万円などにならないように気をつけましょう。 例えば4人で1万円ずつ出し合うと4万円になってしまうので、その場合は3万円を現金で包み、残りの1万円でプレゼントを購入するなどの工夫をすると良いでしょう。
まとめ

- 友達への出産祝いに現金は「アリ」、むしろ喜ばれる。
- 現金が喜ばれる理由は「自由に使える」「被らない」から。
- 親しい友人への相場は10,000円程度が目安。
- 一般的な友人・同僚へは3,000円~10,000円が相場。
- グループで贈るなら1人3,000円~5,000円が一般的。
- ご祝儀袋の水引は「紅白の蝶結び」を選ぶ。
- 表書きは「御出産御祝」や「御祝」と書く。
- お札は新札を用意し、向きを揃えて入れるのがマナー。
- 渡すタイミングは産後7日~1ヶ月頃がベスト。
- 現金書留での郵送もマナー違反ではない。
- 「現金だけでは味気ない」と感じたらメッセージカードを添える。
- プチギフトをプラスするのも喜ばれるアイデア。
- ママを労わる癒しグッズやベビー小物がおすすめ。
- 2人目以降の出産祝いも現金は非常に喜ばれる。
- お祝いの気持ちを伝えることが何よりも大切。