新生児の吐き戻し対策にスタイは必須?選び方から洗濯のコツまで徹底解説!

新生児の吐き戻し対策にスタイは必須?選び方から洗濯のコツまで徹底解説!

生まれたばかりの赤ちゃんとの生活は、喜びと同時に不安もたくさんありますよね。特に、授乳のたびに起こる「吐き戻し」に悩んでいるママ・パパは多いのではないでしょうか。「毎回着替えさせるのが大変…」「何か良い対策はないの?」そんな切実な悩みを解決するアイテムが「スタイ」です。本記事では、新生児の吐き戻しの原因から、対策に最適なスタイの選び方、おすすめ商品、さらにはスタイ以外の対策まで、あなたの悩みに寄り添いながら詳しく解説していきます。

目次

新生児の吐き戻し、スタイは本当に必要?

新生児の吐き戻し、スタイは本当に必要?

授乳後に赤ちゃんがミルクを「げっぷ」と一緒に出してしまう吐き戻し。多くの新米ママ・パパが経験する、育児の「あるある」です。でも、どうして吐き戻しは起こるのでしょうか?そして、その対策としてスタイはどれほど有効なのでしょうか。まずは、新生児の体の仕組みとスタイの必要性について見ていきましょう。

この章では、以下の内容について詳しく解説します。

  • そもそも新生児の吐き戻しはなぜ起こるの?
  • スタイが吐き戻し対策に役立つ理由
  • スタイはいつからいつまで使うのが目安?

そもそも新生児の吐き戻しはなぜ起こるの?

新生児が頻繁に吐き戻しをするのには、ちゃんとした理由があります。赤ちゃんの体はまだ発達の途中段階にあり、特に消化器官は未熟です。 大人の胃がカーブしたフラスコのような形をしているのに対し、新生児の胃はまっすぐな徳利のような形をしています。 そのため、飲んだミルクが逆流しやすいのです。

さらに、胃の入り口にある「噴門(ふんもん)」という筋肉の締まりもまだ弱いため、少しの刺激や体勢の変化でミルクが食道へ戻ってきてしまいます。 また、授乳の際にミルクと一緒に空気をたくさん飲み込んでしまうことも原因の一つです。 胃の中に溜まった空気がゲップとして外に出る際に、一緒にミルクも押し出されてしまうのです。

このように、新生児の吐き戻しは、体の構造上起こりやすい生理的な現象であり、ほとんどの場合は心配いりません。 赤ちゃんの機嫌が良く、体重が順調に増えていれば、成長とともにおさまっていくので安心してくださいね。

スタイが吐き戻し対策に役立つ理由

生理的な現象とはいえ、吐き戻しのたびに洋服が汚れてしまうのは大変ですよね。1日に何度も着替えさせるのは、ママ・パパにとって大きな負担になります。そこで活躍するのがスタイ(よだれかけ)です。

スタイを着けていれば、吐き戻したミルクをしっかりとキャッチしてくれます。 これにより、洋服が汚れるのを防ぎ、着替えの手間を大幅に減らすことができます。特に、夜中の授乳時の吐き戻しは、赤ちゃんの眠りを妨げず、ママ・パパの負担を軽くするためにも、スタイの活用が非常に効果的です。

また、吐き戻したミルクが赤ちゃんの首やあご周りの皮膚についたままだと、肌荒れやかぶれの原因になることも。スタイは、そうした肌トラブルを防ぐという大切な役割も担っています。汚れたらサッと交換するだけで、赤ちゃんの肌を清潔に保つことができるのです。

スタイはいつからいつまで使うのが目安?

スタイを使い始める時期に明確な決まりはありませんが、吐き戻し対策としては、生まれてすぐの新生児期から活用するのがおすすめです。 吐き戻しは生後3〜4ヶ月頃まで続くことが多いと言われています。

その後、生後5〜6ヶ月頃になると、今度はよだれの量が増え始めます。 離乳食が始まったり、歯が生え始めたりすることで、唾液の分泌が活発になるためです。そのため、吐き戻しが落ち着いた後も、よだれかけとしてスタイは活躍し続けます。

スタイを卒業する時期も個人差が大きいですが、よだれの量が減ってくる1歳半から2歳頃が一般的です。 しかし、これはあくまで目安。赤ちゃんの成長やよだれの量に合わせて、柔軟に使い続けて問題ありません。

【失敗しない】吐き戻し対策に最適なスタイの選び方5つのポイント

【失敗しない】吐き戻し対策に最適なスタイの選び方5つのポイント

いざスタイを選ぼうと思っても、デザインや素材、形もさまざまで、どれを選べば良いか迷ってしまいますよね。特に新生児の吐き戻し対策として使うなら、いくつか押さえておきたいポイントがあります。ここでは、失敗しないスタイ選びのコツを5つご紹介します。

この章では、以下の内容について詳しく解説します。

  • ① 吸水性と速乾性で選ぶ
  • ② 防水性で選ぶ
  • ③ 形状で選ぶ
  • ④ 赤ちゃんの肌に優しい素材で選ぶ
  • ⑤ 洗いやすさとお手入れのしやすさで選ぶ

① 吸水性と速乾性で選ぶ

吐き戻し対策で最も重要なのが、吸水性です。ミルクをしっかりと吸収してくれないと、スタイを通り越して洋服まで濡れてしまいます。吸水性に優れた素材としては、タオル地(パイル地)や、ガーゼを何層にも重ねた多重ガーゼがおすすめです。

タオル地は厚みがあり、ふわふわとした肌触りで、たくさんの水分を吸収してくれます。一方、ガーゼは通気性が良く、洗濯しても乾きやすいのが特徴です。特に6重ガーゼなど、層が厚いものは吸水性も高く、吐き戻しの多い赤ちゃんにぴったりです。

また、速乾性も見逃せないポイント。スタイは何枚も洗い替えが必要になるため、乾きやすい素材だと洗濯が楽になります。

② 防水性で選ぶ

吸水性の高い素材でも、吐き戻しの量が多いと洋服まで染みてしまうことがあります。そんな時に心強いのが、防水シートが入ったスタイです。

スタイの裏面に防水加工が施されているものや、表地と裏地の間に防水布が挟まれているタイプがあります。これなら、大量に吐き戻してしまっても、洋服が汚れるのをしっかりと防いでくれます。

ただし、防水タイプのスタイは通気性が悪く、蒸れやすいというデメリットもあります。 赤ちゃんの肌はデリケートなので、長時間つけっぱなしにせず、こまめに様子を見てあげましょう。特に夏場や肌の弱い赤ちゃんには、通気性の良いガーゼ素材などと使い分けるのがおすすめです。

③ 形状で選ぶ

スタイには様々な形があり、それぞれに特徴があります。新生児の吐き戻し対策には、どの形が適しているのでしょうか。

  • U型・たまご型: 最もスタンダードな形。胸元を広くカバーしてくれるので、正面からの吐き戻しをしっかりキャッチします。
  • 丸型(360度スタイ・ドーナツ型): 首周りをぐるりと囲む形なので、赤ちゃんが顔を横に向けても、スタイがくるくる回ってしまっても安心です。 寝ていることが多い新生児期には、どの方向からの吐き戻しにも対応できるこの形が特に便利です。
  • バンダナ型・スカーフ型: おしゃれなデザインが多く、ファッションアイテムとしても人気です。 首元にフィットしやすく、横からの漏れを防ぎやすいというメリットもあります。

新生児期は、寝ている姿勢で吐き戻すことも多いため、広範囲をカバーできる丸型(360度スタイ)が特におすすめです。

④ 赤ちゃんの肌に優しい素材で選ぶ

新生児の肌は、大人の半分ほどの薄さしかなく、非常にデリケートです。 スタイは赤ちゃんのあごや首に直接触れるものなので、肌に優しい素材を選んであげましょう。

オーガニックコットンや、無蛍光・無漂白のガーゼ素材などは、化学的な処理が施されていないため、肌への刺激が少なく安心です。 「日本製」の表記も、品質を見極める一つの目安になります。

また、素材だけでなく、縫製が丁寧かどうかもチェックしましょう。縫い目が肌に当たってチクチクしないか、タグが外側についているかなど、細かい配慮がされている製品を選ぶと良いでしょう。

⑤ 洗いやすさとお手入れのしやすさで選ぶ

スタイは毎日使うもので、ミルクの汚れは雑菌が繁殖しやすいため、こまめな洗濯が欠かせません。 そのため、洗濯機で気軽に洗える丈夫な素材であることは大切なポイントです。

コットンやガーゼ素材は、洗濯に強く、繰り返し使ってもへたりにくいのでおすすめです。 逆に、レースや刺繍などの装飾が多いものは、洗濯時に引っかかったり、汚れが落ちにくかったりすることがあるので、普段使いには不向きかもしれません。

また、留め具の種類もチェックしましょう。新生児には、着脱が簡単なスナップボタンやマジックテープタイプが便利です。 スナップボタンは、赤ちゃんが自分で外しにくいというメリットがあり、マジックテープはサイズの微調整がしやすいのが特徴です。赤ちゃんの首のサイズに合わせて、苦しくないか、逆にゆるすぎて隙間ができていないかを確認してあげましょう。

【口コミで人気】吐き戻しにおすすめのスタイブランド&商品10選

【口コミで人気】吐き戻しにおすすめのスタイブランド&商品10選

「選び方のポイントはわかったけど、具体的にどの商品がいいの?」そんな声にお応えして、ここでは口コミで人気の、吐き戻し対策に優れたスタイを厳選してご紹介します。デザイン性はもちろん、機能性にもこだわったアイテムばかりです。ぜひ、お気に入りの一枚を見つけてくださいね。

この章では、以下のブランドや商品について詳しく解説します。

  • MARLMARL(マールマール)
  • 10mois(ディモワ)
  • aden+anais(エイデンアンドアネイ)
  • Mum2Mum(マムトゥーマム)
  • ベルメゾン
  • 西松屋
  • その他のおすすめブランド

MARLMARL(マールマール)

「まあるい」形が特徴的なMARLMARLのスタイは、おしゃれなママたちの間で絶大な人気を誇ります。この独特の形は、汚れたらクルッと回して使える実用性も兼ね備えており、360度どこからでもよだれや吐き戻しをキャッチ。

デザインのバリエーションが豊富で、普段使いはもちろん、お出かけやフォーマルな場面にもぴったりな一枚が見つかります。名入れ刺繍も可能なので、出産祝いのギフトとしても大変喜ばれるブランドです。素材や縫製にもこだわっており、デリケートな赤ちゃんの肌にも安心して使えます。

10mois(ディモワ)

星柄や雲のモチーフなど、優しく可愛らしいデザインが人気の10mois。ベビー用品をトータルで展開しており、その品質には定評があります。

10moisのスタイは、吸水性に優れたガーゼ素材やパイル素材を使用したものが多く、機能性も抜群です。特に、6重ガーゼのスタイは、ふんわりとした肌触りで吸水性が高く、吐き戻しの多い新生児期にぴったり。洗うたびに柔らかく肌に馴染んでいくのも魅力です。デザイン性と実用性を両立させたいママ・パパにおすすめです。

aden+anais(エイデンアンドアネイ)

英国王室も愛用していることで知られる、おくるみが有名なaden+anais。そのスタイも、ブランドの代名詞である「モスリンコットン」を使用しています。

モスリンコットンは、通気性が良く、軽くて柔らかい肌触りが特徴。 大判で吸水性も高いため、吐き戻しをしっかり受け止めてくれます。 スナップボタンが3つついているものが多く、赤ちゃんの成長に合わせてサイズ調整ができるので、長く使えるのも嬉しいポイントです。 シンプルで洗練されたデザインは、どんなお洋服にも合わせやすいでしょう。

Mum2Mum(マムトゥーマム)

「とにかく吸水性が高いスタイが欲しい!」という方には、ニュージーランド発のブランド、Mum2Mumがおすすめです。中でも「バンダナワンダービブ」は、驚異の吸水性で知られています。

表面は肌触りの良いコットン100%のタオル地、裏面は耐水性のナイロンという3層構造になっており、よだれや吐き戻しをしっかり吸収し、洋服に染みるのを防ぎます。 カラーバリエーションが非常に豊富なのも魅力。よだれが特に多い子や、吐き戻しに悩むママ・パパの強い味方になってくれるはずです。

ベルメゾン

通販大手のベルメゾンでは、ママたちの声を反映した実用的なベビーグッズが豊富に揃っています。特に人気なのが、360度使える「まんまるスタイ」です。

防水シート入りのものが多く、吐き戻しが多い赤ちゃんでも安心。 3枚セットや5枚セットなど、まとめ買いしやすい価格設定も魅力です。洗い替えがたくさん必要な時期に、コスパ良く可愛いスタイを揃えたい方におすすめです。シンプルなものから可愛い柄物まで、デザインの選択肢も豊富です。

西松屋

ベビー用品の強い味方、西松屋。なんといってもその圧倒的なコストパフォーマンスが魅力です。

3枚組や7枚組といったセット商品が充実しており、毎日使うスタイを気兼ねなく洗濯できます。 オーガニックコットンを使用したリバーシブルタイプや、人気のキャラクターデザインなど、価格が安いだけでなく、品質やデザインにもこだわった商品がたくさんあります。 まずは気軽に試してみたい、という方にもぴったりです。

その他のおすすめブランド

上記以外にも、吐き戻し対策におすすめのスタイはたくさんあります。

  • niva(ニヴァ): お呼ばれにも使える、ドレッシーでデザイン性の高いスタイが豊富。特別な日の一枚に。
  • familiar(ファミリア): 上品で質の良いベビー服の定番ブランド。ギフトにも最適です。
  • Pigeon(ピジョン): 哺乳瓶などでおなじみのブランド。赤ちゃんのことを知り尽くしたメーカーならではの、機能的なスタイが見つかります。

赤ちゃんの好みや肌質、ママ・パパのライフスタイルに合わせて、最適な一枚を選んでみてください。

スタイだけじゃない!新生児の吐き戻しを軽減する5つの対策

スタイだけじゃない!新生児の吐き戻しを軽減する5つの対策

スタイは吐き戻しによる汚れを防ぐのに非常に有効ですが、吐き戻し自体を少しでも減らしてあげたいと思うのが親心ですよね。実は、授乳やその後のケアを少し工夫するだけで、吐き戻しを軽減できる場合があります。ここでは、今日からすぐに実践できる5つの対策をご紹介します。

この章では、以下の内容について詳しく解説します。

  • ① 正しい授乳姿勢を心がける
  • ② 授乳後はしっかりゲップをさせる
  • ③ ゲップ後もすぐに寝かせず縦抱きをキープ
  • ④ 一度の授乳量を調整する
  • ⑤ 吐き戻し防止クッションを活用する

① 正しい授乳姿勢を心がける

吐き戻しの原因の一つは、授乳時に空気をたくさん飲み込んでしまうことです。 これを防ぐためには、授乳時の姿勢が重要になります。

母乳の場合は、赤ちゃんの体をママの体に密着させ、口が乳首を深くくわえられるようにサポートしてあげましょう。吸い付きが浅いと、その分空気を飲み込みやすくなります。

ミルクの場合は、哺乳瓶の角度に注意しましょう。乳首の先までミルクで満たされている状態をキープすることで、余計な空気を吸うのを防げます。 また、赤ちゃんの頭が体より少し高くなるように、少し上体を起こした姿勢で授乳するのも効果的です。

② 授乳後はしっかりゲップをさせる

授乳後にゲップをさせるのは、吐き戻し対策の基本中の基本です。 胃の中に溜まった空気を外に出してあげることで、ミルクの逆流を防ぎます。

ゲップのさせ方にはいくつか方法があります。

  1. 縦抱きで背中をトントン: 赤ちゃんを縦に抱っこし、肩にあごを乗せるような姿勢で、背中を下から上へ優しくさすったり、軽くトントンと叩いたりします。
  2. 膝の上で座らせて: ママ・パパの膝の上に赤ちゃんを座らせ、片手で赤ちゃんのあごと胸を支え、少し前かがみの姿勢にして背中をさすります。

なかなかゲップが出ないこともありますが、5分ほど試しても出なければ、無理に続ける必要はありません。

③ ゲップ後もすぐに寝かせず縦抱きをキープ

ゲップが出たからといって、すぐに赤ちゃんを横にすると、胃に残っていたミルクが逆流してしまうことがあります。授乳後は、しばらくの間(10分〜30分程度)、縦抱きの姿勢を保ってあげるのがおすすめです。

こうすることで、重力の助けを借りてミルクが胃から腸へとスムーズに流れていくのを促します。 ソファーにもたれかかりながら、赤ちゃんとゆったりとした時間を過ごすのも良いでしょう。

もしすぐに寝かせたい場合は、赤ちゃんの顔を横向きにして寝かせるか、バスタオルなどを背中に挟んで体の右側を下にするなど、吐き戻したものが喉に詰まらないように工夫してあげましょう。

④ 一度の授乳量を調整する

新生児は満腹中枢が未熟なため、お腹がいっぱいでも飲み続けてしまうことがあります。 飲み過ぎも吐き戻しの大きな原因の一つです。

毎回大量に吐き戻す場合は、一度に与えるミルクの量を少し減らし、その分授乳の回数を増やしてみるのも一つの方法です。 赤ちゃんの胃の負担を減らし、吐き戻しを軽減できる可能性があります。

母乳の場合も、赤ちゃんがゴクゴクと勢いよく飲みすぎているようであれば、途中で一度休憩を挟んで、ゲップをさせてから再び授乳を再開するなどの工夫が有効です。

⑤ 吐き戻し防止クッションを活用する

授乳後にずっと抱っこしているのが難しい場合や、寝かせた後の吐き戻しが心配な場合には、吐き戻し防止クッション(傾斜枕)を活用するのも良いでしょう。

上半身が少し高くなるような緩やかな傾斜がついており、ミルクの逆流を防いでくれます。 授乳後の休憩場所としてだけでなく、日中のお昼寝スペースとしても使えます。

ただし、使用する際は、必ず製品の取扱説明書をよく読み、安全に使用することが大切です。うつぶせ寝になったり、顔が埋もれたりする危険がないか、常に赤ちゃんの様子を確認できるようにしましょう。

大丈夫?病院に行くべき吐き戻しの見分け方

大丈夫?病院に行くべき吐き戻しの見分け方

ほとんどの新生児の吐き戻しは生理的なもので心配いりませんが、中には病気が隠れているケースも稀にあります。いつもと違う様子が見られたときに、慌てず適切に対応できるよう、受診の目安を知っておくことはとても大切です。ここでは、注意すべき吐き戻しのサインについて解説します。

この章では、以下の内容について詳しく解説します。

  • こんな症状は要注意!受診の目安
  • 噴水のような嘔吐
  • 吐いたものに血や緑色のものが混ざっている
  • 体重が増えない、または減っている
  • ぐったりしていて元気がない

こんな症状は要注意!受診の目安

普段の「だらー」「げふっ」という吐き戻しとは違い、以下のような症状が見られる場合は、かかりつけの小児科や医療機関に相談しましょう。 夜間や休日で判断に迷う場合は、子ども医療電話相談(#8000)などを利用するのも一つの方法です。

噴水のような嘔吐

授乳のたびに、毎回噴水のように勢いよく大量に吐く場合は注意が必要です。 これは単なる吐き戻しではなく「嘔吐」であり、胃の出口が狭くなる「肥厚性幽門狭窄症(ひこうせいゆうもんきょうさくしょう)」などの病気の可能性があります。 この病気は生後2〜3週頃から見られることが多く、手術が必要になることもあります。

吐いたものに血や緑色のものが混ざっている

吐いたものに、血液(茶色や黒っぽいものも含む)や、緑色(胆汁)の液体が混ざっている場合も、すぐに受診が必要です。 血液が混じるのは、食道や胃に出血がある可能性が、緑色のものが混じるのは腸閉塞など、腸に問題が起きているサインかもしれません。

体重が増えない、または減っている

吐き戻しが続いていても、赤ちゃんの体重が成長曲線に沿って順調に増えていれば、基本的には心配いりません。 しかし、吐く量が多くて体重がなかなか増えない、あるいは減ってきている場合は、栄養が十分に摂れていない可能性があります。 定期的に体重を測定し、成長の様子を記録しておくと良いでしょう。

ぐったりしていて元気がない

吐き戻しに加えて、ぐったりしていて元気がない、顔色が悪い、おしっこの量が極端に少ない、泣き方が弱いなど、全身の状態がいつもと違う場合も注意が必要です。 脱水症状や、何らかの感染症にかかっている可能性も考えられます。赤ちゃんの様子をよく観察し、少しでも「おかしいな」と感じたら、早めに医療機関を受診してください。

よくある質問

よくある質問

ここでは、新生児のスタイや吐き戻しに関して、ママ・パパからよく寄せられる質問にお答えします。

吐き戻しで汚れたスタイの洗い方は?

ミルクの汚れはタンパク質なので、そのままにしておくとシミや臭いの原因になります。汚れたスタイは、まず水で軽くもみ洗いして、固形物を取り除きましょう。お湯を使うとタンパク質が固まってしまうので、必ず水かぬるま湯で洗うのがポイントです。その後、ベビー用の洗剤を使って洗濯機で洗うか、汚れがひどい場合はつけ置き洗いをするのがおすすめです。

スタイは何枚くらい用意すればいい?

必要な枚数は赤ちゃんの吐き戻しやよだれの量によって大きく異なりますが、一般的には洗い替えを考慮して5〜10枚程度あると安心です。 吐き戻しが多い新生児期は、1日に何度も交換することがあるため、少し多めに用意しておくと良いでしょう。 まずは5枚ほど準備し、赤ちゃんの様子を見ながら買い足していくのがおすすめです。

夜寝るときもスタイはつけたまま?

夜間の吐き戻し対策としてスタイを着けるのは有効ですが、安全面には十分な配慮が必要です。スタイが赤ちゃんの顔にかかって呼吸を妨げたり、首に巻き付いたりする危険性もゼロではありません。

寝ている間にスタイがずれていないか、こまめに確認してあげましょう。紐で結ぶタイプよりも、スナップボタンやマジックテープで、万が一引っかかった時に外れやすいものを選ぶとより安全です。また、寝返りを頻繁にするようになったら、就寝中の使用は控えるなど、赤ちゃんの成長に合わせて使い方を見直しましょう。

吐き戻しとよだれ、スタイは分けるべき?

必ずしも分ける必要はありませんが、用途によって使い分けると便利です。吐き戻しが多い時期は、吸水性や防水性に優れた厚手のスタイを。よだれがメインになってきたら、肌触りの良いガーゼ素材や、ファッション性を重視したおしゃれなスタイを選ぶなど、赤ちゃんの成長段階やシーンに合わせて使い分けるのがおすすめです。

吐き戻しと嘔吐の違いは何ですか?

「吐き戻し」は、飲んだミルクが口からだらっと流れ出るような、比較的穏やかなものを指します。 赤ちゃんの体の構造上起こりやすい生理的な現象です。一方、「嘔吐」は、胃の中のものを勢いよく吐き出すことを指し、噴水のように飛ぶこともあります。 嘔吐が続く場合や、他の症状(発熱、下痢、ぐったりしているなど)を伴う場合は、病気の可能性があるので受診が必要です。

まとめ

まとめ
  • 新生児の吐き戻しは胃が未熟なため起こる生理現象です。
  • スタイは衣類の汚れや肌荒れを防ぐのに役立ちます。
  • 吐き戻し対策には新生児期からの使用がおすすめです。
  • スタイ選びは吸水性、防水性、形状、素材が重要です。
  • 吐き戻しには吸水性の高いタオル地や多重ガーゼが最適です。
  • 防水シート入りスタイは洋服への染み込みを防ぎます。
  • 新生児には360度カバーできる丸型スタイが便利です。
  • 素材は肌に優しいオーガニックコットンなどが安心です。
  • 洗濯しやすく、着脱が簡単なものを選びましょう。
  • 授乳姿勢の工夫で空気の飲み込みを減らせます。
  • 授乳後はしっかりゲップをさせることが基本です。
  • 授乳後しばらく縦抱きを保つと逆流を防げます。
  • 飲み過ぎを防ぐため授乳量の調整も有効です。
  • 噴水状の嘔吐や異物混入はすぐに病院へ相談しましょう。
  • 体重が増えない、元気がない場合も受診の目安です。
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