「ちゃんとオムツを替えたはずなのに、気づいたら服までびっしょり…」「特に太ももの付け根から漏れることが多いけど、どうして?」赤ちゃんのオムツ漏れ、特に太ももからの漏れは、多くのパパやママが経験する悩みのひとつです。毎日のことだからこそ、漏れるたびに着替えや洗濯が増えてしまい、ため息が出てしまいますよね。本記事では、そんな悩みを解決するために、オムツが太ももから漏れる原因を徹底的に解明し、明日からすぐに実践できる具体的な対策を詳しく解説します。
なぜ?オムツが太ももから漏れる!考えられる4つの主な原因

オムツが太ももから漏れてしまうのには、必ず原因があります。まずは、なぜ漏れてしまうのか、その根本的な原因を知ることが解決への第一歩です。主な原因を理解し、ご自身の状況と照らし合わせてみましょう。
- 原因①:オムツのサイズが合っていない(小さい・大きい)
- 原因②:オムツの付け方が間違っている
- 原因③:赤ちゃんの体型とオムツの相性が悪い
- 原因④:おしっこやうんちの量が吸収量を超えている
原因①:オムツのサイズが合っていない(小さい・大きい)
オムツ漏れの最も一般的な原因は、サイズが合っていないことです。赤ちゃんは日々成長しているため、昨日までぴったりだったサイズが今日はもう合わない、ということも少なくありません。
小さすぎる場合、お腹周りや太ももが締め付けられ、ギャザーがうまく機能しなくなります。その結果、ギャザーが肌にフィットせず、隙間ができて漏れの原因となってしまうのです。また、オムツ自体の吸収量もサイズが小さいと少なくなるため、おしっこの量に耐えきれず漏れてしまうこともあります。
逆に大きすぎる場合も問題です。お腹周りや足回りに隙間ができてしまい、その隙間からおしっこやゆるいうんちが漏れ出してしまいます。 特に、足回りが細めの赤ちゃんの場合、体重だけでサイズを選ぶと太もも周りに隙間ができやすい傾向があります。
原因②:オムツの付け方が間違っている
オムツのサイズが合っていても、付け方が正しくないと漏れの原因になります。特に見落としがちなのが「ギャザー」の処理です。
オムツには、漏れを防ぐために内側と外側に立体的なギャザーが付いています。この内側のギャザーが、オムツを付ける際に内側に折りたたまれたままになっていると、防波堤の役割を果たせず、横漏れの直接的な原因となってしまいます。 オムツを履かせた後に、指で足の周りをぐるっと一周して、ギャザーがしっかりと立っているかを確認する習慣をつけましょう。
また、テープタイプのオムツの場合、テープを留める位置が左右非対称だったり、緩すぎたりすると、赤ちゃんが動いた時にズレてしまい、隙間が生まれる原因になります。
原因③:赤ちゃんの体型とオムツの相性が悪い
ひとくちに赤ちゃんと言っても、むっちりした子、ほっそりした子、活発に動く子など、体型や個性は様々です。そして、オムツもメーカーによって形やギャザーの深さ、伸縮性などが微妙に異なります。
例えば、太ももがむっちりしている赤ちゃんの場合、あるメーカーのオムツではきつく感じても、別のメーカーのものではゆったりとフィットすることがあります。 逆に、スリムな赤ちゃんの場合は、ギャザーがしっかりしていてフィット感の高いメーカーのものが合うかもしれません。「うちの子にはこのメーカーが合う」というのを見つけることも、漏れ対策の重要なポイントです。
いろいろな対策を試しても漏れが改善しない場合は、赤ちゃんの体型と使っているオムツの相性が良くない可能性を考えてみましょう。
原因④:おしっこやうんちの量が吸収量を超えている
特に夜間や、月齢が上がっておしっこの量が増えてきた頃に多いのが、オムツの吸収量の限界を超えてしまうケースです。 日中用のオムツでは、長時間の睡眠中に出るおしっこの量を吸収しきれないことがあります。
また、下痢をしている時など、一度に大量のゆるいうんちが出た場合も、吸収が追い付かずにギャザーの隙間から漏れ出してしまうことがあります。 このような場合は、オムツの吸収性能を見直す必要があります。
明日からできる!オムツの太もも漏れを防ぐ5つの鉄壁対策

原因がわかったら、次はいよいよ対策です。ここでは、明日からすぐに実践できる具体的な漏れ対策を5つご紹介します。一つひとつ確認して、漏れのない快適な毎日を目指しましょう。
- 対策①:オムツのサイズを再チェック!最適な選び方
- 対策②:【超重要】漏れないオムツの正しい付け方マスター講座
- 対策③:【体型別】うちの子にピッタリのオムツを見つける方法
- 対策④:メーカーごとの特徴を知ってオムツ選びの達人に
- 対策⑤:漏れ対策の最終兵器!便利グッズを活用しよう
対策①:オムツのサイズを再チェック!最適な選び方
まずは基本中の基本、オムツのサイズが本当に合っているかを確認しましょう。パッケージに記載されている体重はあくまで目安です。 以下のサイズアップのサインが見られたら、大きいサイズを試すタイミングかもしれません。
- お腹や太ももにゴムの跡が赤く残る
- おへそがオムツから出てしまう
- テープタイプのテープを留める位置が一番外側になっている
- おしっこやうんちの量が増えて、漏れる回数が増えた
- お尻がオムツからはみ出しそうになっている
逆に、オムツが大きすぎて隙間ができる場合は、ワンサイズ下のものに戻すか、同じサイズでも他のメーカーを試してみるのがおすすめです。 試供品などを活用して、最適なサイズを見つけてあげてください。
対策②:【超重要】漏れないオムツの正しい付け方マスター講座
正しい付け方をマスターするだけで、オムツ漏れは劇的に改善します。特に「ギャザーを立てる」ことは絶対に忘れてはいけないポイントです。
【テープタイプの付け方】
- 新しいオムツを広げ、内側の立体ギャザーを指でしっかり立てます。
- 赤ちゃんのお尻の下に、背中側が腰の高い位置に来るように深く差し込みます。
- お腹側のオムツを引き上げ、足回りに隙間ができないように体に沿わせます。
- テープを左右対称になるように、お腹周りに指が1〜2本入るくらいの余裕を持たせて留めます。
- 最後に、足回りのギャザーが内側に折り込まれていないか、指でぐるっと確認します。
【パンツタイプの付け方】
- テープタイプと同様に、履かせる前に内側のギャザーをしっかり立てておきます。
- 赤ちゃんを立たせるか、寝かせた状態で足を通し、おへその上までしっかりと引き上げます。
- 履かせた後、足回りのギャザーが内側に折れ込んでいないか、鼠径部にしっかりフィットしているかを確認します。
特にベビーカーやチャイルドシートに乗せるときは、足が開いた体勢になるため太もも周りに隙間ができやすくなります。 乗せる前に一度フィット感を確認し、必要であれば付け直してあげると安心です。
対策③:【体型別】うちの子にピッタリのオムツを見つける方法
赤ちゃんの体型はそれぞれ違います。「太ももむっちりさん」と「足回りすっきりさん」では、フィットするオムツも変わってきます。
太ももがむっちりした赤ちゃんの場合:
太もも周りのギャザーが柔らかく、伸縮性に優れたメーカーのオムツがおすすめです。 例えば、「グーン」や「パンパース」は比較的ゆったりめの作りと言われています。 跡がつくのを気にして大きめサイズを選ぶと、逆にお腹周りがゆるくて漏れる原因になることもあるため、まずはジャストサイズで色々なメーカーを試してみましょう。
足回りがすっきりした赤ちゃんの場合:
フィット感が高く、ギャザーがしっかりしているメーカーがおすすめです。「メリーズ」や「ムーニー」は、比較的フィット感が高いという声があります。 テープタイプのオムツであれば、テープを少し斜め下の「ハの字」に留めることで、足回りのフィット感を高めることができます。
対策④:メーカーごとの特徴を知ってオムツ選びの達人に
主要なオムツメーカーには、それぞれ漏れ対策に関する独自の工夫や特徴があります。いくつか試して、赤ちゃんの体型やおしっこの量に合ったものを見つけるのが漏れ解決の近道です。
メーカー | 主な特徴 |
---|---|
パンパース (P&G) | 独自の「3つのマジック吸収体」で吸収力に定評。 伸びるテープでフィットさせやすい。肌へのいちばんシリーズは特に肌触りが良いと人気。 |
メリーズ (花王) | 通気性の良さが特徴で、おむつかぶれしにくいと評判。 表面の凹凸構造でゆるいうんちの広がりを防ぐ工夫も。 |
ムーニー (ユニ・チャーム) | 背中漏れを防ぐ「ゆるうんちポケット」が有名(テープタイプ)。 赤ちゃんの骨格に合わせた「3D設計」で体にフィットしやすい。 |
グーン (大王製紙) | 吸収体に水分を引き込む「まっさらさら吸収体」で表面がさらさら。 パンツタイプは比較的ゆったりめの作りで、むっちり赤ちゃんにも合いやすいと言われる。 |
※上記は一般的な特徴であり、製品ラインによって仕様は異なります。
対策⑤:漏れ対策の最終兵器!便利グッズを活用しよう
基本的な対策を試しても、どうしても漏れてしまう…。そんな時は、便利なサポートアイテムに頼るのも一つの手です。
おしっこ吸収ライナー(パッド)
いつものオムツの内側に貼り付けて使うことで、吸収量を大幅にアップさせることができます。 特に夜間の漏れ対策として有効です。 男の子用、女の子用で吸収体の位置が違うものもあるので、性別に合わせて選ぶとより効果的です。
夜用オムツ
日中用よりも吸収量が多く、一晩中のおしっこをしっかり受け止めてくれる設計になっています。 寝る前だけ夜用オムツに替えることで、朝までぐっすり眠れるようになり、パパやママの安心にも繋がります。 長時間のお出かけの際にも心強いアイテムです。
【タイプ別】漏れないオムツの付け方のコツを徹底解説

オムツには大きく分けて「テープタイプ」と「パンツタイプ」があります。赤ちゃんの成長段階や活動量に合わせて使い分けることが多いですが、それぞれ漏れを防ぐための付け方のコツが少し異なります。ここでは、それぞれのタイプに特化した付け方のポイントを詳しく解説します。
テープタイプの付け方のコツ
ねんね期や、まだあまり動かない赤ちゃんに主に使用されるテープタイプ。一見シンプルですが、正しい付け方でフィット感が大きく変わります。
ポイントは「逆ハの字」留め
テープを留める際、まっすぐ横に留めるのではなく、少し斜め下に向かって「逆ハの字」になるように留めるのがコツです。 こうすることで、お腹周りはしっかりフィットさせつつ、足回りの隙間をなくすことができます。 特に、お腹周りが細身の赤ちゃんや、足をバタバタさせてオムツがずれやすい赤ちゃんに効果的です。
背中漏れには「背中側を長め」に
ゆるいうんちの背中漏れに悩んでいる場合は、オムツを当てる時にお腹側よりも背中側が少し長くなるようにセットしてみてください。 これにより、背中側のカバー範囲が広がり、うんちが背中に到達するのを防ぎやすくなります。その上で、テープを逆ハの字に留めるとさらに効果が高まります。
パンツタイプの付け方のコツ
はいはいやたっちが始まり、動きが活発になってきた赤ちゃんにはパンツタイプが便利です。 立ったまま替えられる手軽さがありますが、しっかりフィットさせないと動きの激しさから漏れにつながることもあります。
しっかり「おへその上」まで引き上げる
パンツタイプを履かせるときは、中途半端な位置で止めず、ウエストのゴムがおへその上に来るくらいまでしっかりと引き上げることが重要です。 股上が浅いと、動いているうちにずり下がってしまい、足回りに隙間ができて漏れの原因になります。
履かせた後の「最終チェック」を忘れずに
履かせた後は、必ず足回りをチェックしましょう。指を足の付け根にそっと入れて、ギャザーが内側に巻き込まれていないか、鼠径部にぴったりフィットしているかを確認します。 ウエスト部分のギャザーが内側に折れ曲がっている場合も、外側にきちんと直してあげましょう。このひと手間で、漏れの確率をぐっと減らすことができます。
【お悩み別】オムツの太もも漏れに関するよくある質問

ここでは、オムツの太もも漏れに関して、多くのパパやママから寄せられる質問にお答えします。具体的な悩みを解決して、スッキリしましょう。
Q. オムツのサイズアップの具体的なサインは?
A. 体重の増加以外にも、いくつかのサインがあります。 「お腹や太ももにゴムの跡がくっきりつく」「おへそがオムツから出てしまう」「テープを一番外側で留めている」「急に漏れることが増えた」などが代表的なサインです。 これらのサインが1つでも見られたら、サイズアップを検討するタイミングです。
Q. 夜中にオムツが漏れてしまいます。どうすればいいですか?
A. 夜間の漏れは、おしっこの量がオムツの吸収量を超えてしまうことが主な原因です。 対策としては、まず夜専用の吸収力が高いオムツを試してみるのがおすすめです。 それでも漏れる場合は、いつものオムツに「おしっこ吸収ライナー」を追加して吸収量をアップさせる方法も有効です。 また、寝る前の水分摂取を少し控えめにすることも対策の一つですが、赤ちゃんの水分補給は大切なので、極端に制限しないように注意してください。
Q. うんちが太ももから漏れるのですが、対策は同じですか?
A. 基本的な対策は同じです。特にゆるいうんちの場合、ギャザーがしっかり立っているかが非常に重要になります。 ギャザーが内側に折れていると、うんちが堰き止められずに隙間から一気に漏れ出してしまいます。 また、背中漏れ対策と同様に、テープタイプの場合は背中側を少し長めに当てて、うんちを受け止めるスペースを広く取るのも効果的です。 それでも改善しない場合は、ゆるいうんちの広がりを防ぐ工夫がされている「メリーズ」や、背中にポケットがついている「ムーニー」などを試してみるのも良いでしょう。
Q. 男の子と女の子でオムツの付け方に違いはありますか?
A. はい、おしっこの出る位置が違うため、少し意識すると漏れにくくなります。 男の子の場合、おちんちんが上を向いているとお腹側から漏れやすくなるため、オムツを付ける際におちんちんを下向きに整えてあげるのがポイントです。 女の子の場合は、おしっこが後ろに伝わりやすいため、背中側に隙間ができないようにしっかりフィットさせることが大切です。 おしりを拭く際は、感染症予防のため必ず前から後ろに向かって拭いてあげましょう。
Q. オムツのギャザーが足の付け根に食い込んで赤くなります。どうしたらいいですか?
A. ギャザーが食い込んで赤くなるのは、オムツのサイズが小さいサインかもしれません。 まずはワンサイズ上のオムツを試してみてください。サイズアップしても改善しない場合は、赤ちゃんの体型に対してそのメーカーのギャザーが合っていない可能性があります。太もも周りがゆったりめに作られている「グーン」など、他のメーカーのオムツを試してみることをおすすめします。
Q. いろいろ試しても漏れる場合はどうすればいいですか?
A. サイズ、付け方、メーカー変更など、基本的な対策をすべて試しても漏れが続く場合は、複数の原因が重なっている可能性があります。もう一度、基本に立ち返って、サイズは合っているか、ギャザーは立っているか、付け方は正しいかを確認してみましょう。また、短時間でもこまめにオムツを交換してあげることも有効な対策です。 どうしても解決しない場合は、かかりつけの小児科医や地域の保健師さんに相談してみるのも一つの方法です。思わぬアドバイスがもらえるかもしれません。
まとめ

- オムツの太もも漏れの主な原因はサイズ、付け方、相性。
- サイズが合っていないと隙間ができたり、ギャザーが機能しない。
- 最も重要なのは、内側の立体ギャザーをしっかり立てること。
- テープは左右対称に、指1〜2本入る余裕を持たせて留める。
- パンツはおへその上までしっかり引き上げることが大切。
- 赤ちゃんの体型(むっちり、すっきり)で合うメーカーは違う。
- 太ももむっちりさんには「グーン」などが比較的合いやすい。
- 足回りすっきりさんにはフィット感の高い「メリーズ」など。
- テープタイプは「逆ハの字」に留めると足回りにフィットする。
- 夜間や長時間の漏れには「夜用オムツ」や「吸収ライナー」が有効。
- 男の子はおちんちんを下向きにしてお腹からの漏れを防ぐ。
- 女の子は背中側に隙間ができないようにフィットさせる。
- ギャザーの跡が赤くつくのはサイズが小さいサイン。
- ゆるいうんち漏れには、ギャザー立てが特に重要。
- いろいろ試してもダメな時は、こまめな交換や専門家への相談も。